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日本の農山漁村を歩きながら、森の民、共生の民と対話を続けているあん・まくどなるどが、原日本人を探る。
(財)地球・人間環境フォーラムが発行する月刊機関誌「グローバルネット」連載の対談を単行本化。
目次
C・W・ニコルさん―「ぼくはこの国へお返ししたい。日本人じゃなければ、できない仕事があるんです」
萱野茂さん―「狩猟民族は、足元の明るいうちに村へ帰る」
渡邉護さん―「生涯の仕事だったからね、わたしの場合はね。36年間も捕鯨船にのって、クジラと一緒に働いてきたんだから」
山縣睦子さん―「目標を100年先において森林を育てています。百年先に答えがでるでしょう」
石毛直道さん―「食べ物の楽しみはおいしさという快楽にある。それを否定せずに新しい倫理をつくることが問われているのです」
今井通子さん―「ヒトが生命体として生きられる地球をつくるためになんらかの努力をすれば、動物にも植物にもいいことになる」
松本善雄さん―「自然の米を食べて、ゆっくり空気を吸って、きれいな水を飲んで…」
佐々木崑さん―「動物を撮ろうとすればその動物になりきらねばなりません」
岩澤信夫さん―「たくさんの命が循環する環境ができるからトンボやカエル、クモも田んぼで生きていける」
高田宏さん―「自然にはおおきな幅があります。美しい自然がある反面、恐怖のどん底に叩きこまれるような恐ろしい自然も」
加藤登紀子さん―「都会にいると自分の生活を自分の手でできなくなりますから、ここ鴨川自然王国にいてイネやダイズを育てたりしています」
磯貝浩さん―「『この地球上に生息した生物のなかで、人類は最悪び生物だ』という仮説を前提として……もちろん、そうでないことを願いつつ……」