Detail
スウェーデンの伝統的木工と建築技術を担う女性大工による、個人用サウナのセルフビルドノウハウ集。
最初のハンマーの一振りから、最初のロウリュまで、ステップバイステップで解説。
フィンランドのスモークサウナや、ストックホルムの筏サウナなど、手作りサウナの事例も紹介。
【目次】
はじめに/サウナの作り方/サウナの構成部品/工具箱/大工仕事を学びたい人のために/用語集/建築スタート/サウナ小屋プロジェクト/基礎を成形する/大引きと根太/床の設置/壁の製作/壁を立ち上げる/垂木を取り付ける/屋根を葺く/防虫ネット、防風シートと胴縁/外装パネルの固定/横木をネジで留める/ドアと窓の取り付け/断熱材/サウナシェルフ作り/室内パネル材の固定/換気/ベンチ作り/ストーブと煙突の設置/さらに大工仕事を/焼杉(焼き板)作り/塗料を煮る/窓のリフォーム/ドアを作る/その他サウナ用品/サウナのインスピレーション/筏サウナ/松ぼっくりサウナ/クレイサウナ/スモークサウナ/崖の上のサウナ/エル ·プリミティヴォ/家族全員がサウナを作る/静謐なるサウナ/オアシス
【出版社からのコメント】
サウナの伝統は北欧にあり。
フィンランドだけでなくスウェーデンでもBASTU(バストゥ=サウナ)は古くから多くの人々に親しまれています。
本書の著者は、サウナ愛好家というだけではなく、ストックホルムの「スカンセン」(スウェーデン民芸の父・アルトゥール・ハゼリウスが開園した野外博物館)で大工として働き、北欧の伝統的建築技術をバックボーンとするのが興味深いです。
また、自家用サウナとはいえ、建築時点から作業の協力者を求める姿勢を推奨し、建築過程の要所要所でお祝いをすることをすすめるなど、北欧の人たちにとって、サウナは蒸気浴文化でありつつ、人生のサードプレイスとでもいうのか、人々の大事なコミュニケーションの場なのだなと感じました。
本書で、日本の「焼杉」を自作し、サウナの外壁に用いているのには、驚きましたが、建築の観点からも日本へのリスペクトがあるのかもしれません。
セルビルドサウナは日本でも浸透し始めていますが、日本の愛好家にもインスピレーションを与える一冊だと思います。