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生きることは難しい。けれど人間には仲間がいる。
――大地震の傷跡が残るハイチで、中東・アフリカから難民が集まるギリシャの島で、フィリピンのスラムで、南スーダンからの難民が100万人を超えたウガンダの国境地帯で。
作家・いとうせいこうが「国境なき医師団」の活動に同行し、世界のリアルな現場を訪ねて描いた傑作ルポルタージュ。
日本の小説家がとらえた、「世界の今」と「人間の希望」とは?
大震災後のハイチで新生児の命を救う産科救急センター、中東やアフリカから難民が流れ込むギリシャの難民キャンプ支援、フィリピンのスラムで女性を守る性教育プロジェクト、南スーダンから100万人の難民が流入したウガンダでの緊急支援―。
各国のリアルな現場を訪ね大きな話題となったルポルタージュ。
目次
ハイチ編(プルーフ・オブ・ライフ;イースターのハイチ ほか)
ギリシャ編(カタール航空の機内から;マリエッタのブリーフィング ほか)
フィリピン編(厳しい都市マニラ;あまりに知らないスラムのこと ほか)
ウガンダ編(南スーダンからの80万人;アフリカ象を横目にして ほか)
いとうせいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・舞台など多方面で活躍。
『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞を受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞