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「ばりっ」という音から連想する食物は。「とろーり」は、どんな飲物の形容にふさわしい。擬声語を軸にして、食と料理の話が縦横に広がる遊び心いっぱいのエッセイ集。「林ふうビーフカレー」、「とり皮の煮こごり」、「イナゴ飯」など、著者秘蔵の52種の料理レセピ付き。
目次
ばりっ―ブレッド・ン・カスタード
ばしゃばしゃ―マヒマヒのソテー、ワインソース
べっとり―赤キャベツの甘酢漬け
びちょっ―トライフル
ぶるるん―コンニャクのきくらげ
ぶよぶよ―平目のキモの酒蒸し
ちくちく―茹で鱒の冷製
どかん―林ふうビーフカレー〔ほか〕
林望
1949年東京生まれ。作家・書誌学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国 文学。『イギリスはおいしい』(文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流 奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける。