Detail
森林政策の第一人者が地域における「エネルギー自立」と「木材クラスターの形成」を説く
目次より
まえがき
第1章 「木のルネサンス」を予見するラートカウの林業史観
(1)ラートカウの林業史観
(2)「木のルネサンス」について
(3)歴史家ラートカウの魅力
第2章 世界に先駆けて育成林業の道を開いた東西の雄:ドイツと日本
(1)近世から1980年頃までのドイツ林業史
(2)近世から1980年頃までの日本の林業史
第3章 この四半世紀の動向:興隆するドイツ林業と凋落一方の日本林業
(1)木材価格の上昇で収支が好転するドイツの林業経営
(2)凋落一方の日本林業
(3)日本の林業はなぜ没落したか
第4章 森林資源の状況から予測される日独林業の将来展望
(1)ドイツに見え始めた資源制約
(2)日本の森林に貯め込まれた膨大な林木ストック
第5章 激変が予想される木質バイオマスのエネルギー利用
(1)ドイツにおける木質エネルギービジネスの展開
(2)日本における木質エネルギービジネスの展開
第6章 新しい「木の時代」をどのように迎えるか
(1)ドイツにおけるこれからの森林・林業政策
(2)日本の選択
熊崎実
1935年、岐阜県生まれ。林業試験場(現:森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、(一社)日本木質ペレット協会顧問、(一社)日本木質バイオマスエネルギー協会顧問。専門は、国際森林資源論、農学博士。主な著書に『熱電併給システムではじめる木質バイオマスエネルギー発電』(日刊工業新聞社)、『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)、『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか。