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強風とカラスに大襲来された神津島。わはははは笑いと唄が湧き出る南九州の温泉。富士山を前に人生の締切り"について考えた元日の朝。
こよなく静かな大地の懐、大雪洞のなかでチゲ鍋をかこむ北海道の夜。
隊長椎名誠とあや隊の面々は自然との原初的な出会いを求めて、思いつくまま海・山・川へ波見とキャンプと焚火を愛する男たちの夜は、心地よい疲れと熱いとともに正しくあやしく、しみじみと更けていくのであった。
椎名 誠
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。「本の雑誌」編集長。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『哀愁の町に霧が降るのだ』『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『風のかなたのひみつ島』『全日本食えば食える図鑑』『海を見にいく』など旅と食の写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞している。