Detail
豪胆な父とは対照的に内気な息子・柳井正は、大学卒業後、家業の紳士服店を継いだ。やがて店をカジュアルウエアのトップ企業「ユニクロ」へと急成長させるまでには、数々の失敗の歴史があった。株式上場、急成長、業績低迷の実態に率直に触れつつ、高品質の衣料を低価格で売る秘訣、広告代理店任せにしない宣伝戦略、透明性の高い人事など、独自の経営哲学を惜しみなく公開する。
目次
1 家業からの脱皮(会社とは?;ユニクロの急成長とは? ほか)
2 挑戦と試行錯誤(商売人から経営者へ;経営計画を作る ほか)
3 急成長からの転換(ブランド確立の夢を果たすため原宿出店;フリースを手がける ほか)
3 働く人のための組織(マニュアル人間の限界;店長は会社の主役だ ほか)
5 失敗から育てる次の芽(フリースのインターネット販売;フリースの成功につながる「失敗に学んだこと」 ほか)
柳井 正
1949年山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、ジャスコを経て、72年に父親の経営する小郡商事に入社。84年にカジュアルウェアの小売 店「ユニクロ」第1号店を広島市内に出店。同年社長に就任。91年、社名をファーストリテイリングに変更。94年、広島証券取引所に上場。97年には東京 証券取引所2部に上場し、99年に東証1部に上場。2002年、代表取締役会長に就任。いったん社長を退くも、05年に社長に復帰。ファーストリテイリン グは「2020年に売上高5兆円」という目標を打ち出し、01年のロンドンを皮切りに、グローバル化に乗り出す。