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名言が多く哲学的なピーナッツコミックは、実は禅の考え方に通じているものがたくさんある。余白やモノクロであることに加え、谷川俊太郎氏の翻訳の力も大きい。哲学者であり茶の美学を研究をした父・谷川徹三氏から流れる禅の心が感じられる。本書は、スヌーピーと一緒にコミックを読み進めるうち、自然と禅の考え方を理解できるようになっており、先行きの見えないストレスフルな時代でも前向きに生きるヒントが得られるはずだ。
作者:チャールズ・M・シュルツ
1922年、ミネソタ州ミネアポリス生まれ。通信教育で絵を学び、 漫画家を志す。第二次世界大戦に従軍後、24歳で新聞連載作家 としてデビュー。以来、50年にわたり『ピーナッツ』を描き続けた。
翻訳:谷川俊太郎
1931年、東京生まれ。詩人。21歳のときに『二十億光年の孤独』を出版。 1960年代後半から『ピーナッツ』の翻訳を手がけ『完全版 ピーナッツ 全集』(河出書房新社)で完訳を果たす。
監修:枡野俊明
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗 徳雄山 建功寺第18世住職。多摩美術 大学環境デザイン学科教授。庭園デザイナー。2006年「ニューズウィ ーク」日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。著書多数。