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本を読む人にしか、わからないことがあるーー。
もし、あなたがよりよく生きたいと望むなら、「世の中には知らないことが無数にある」と自覚することだ。
すると知的好奇心が芽生え、人生は俄然、面白くなる。
自分の無知に気づくには、本がうってつけだ。
ただし、読み方にはコツがある。
「これは重要だ」と思った箇所は、線を引くなり付箋を貼るなりして、最後にノートに書き写す。
ここまで実践して、はじめて本が自分の血肉となる。
伊藤忠商事前会長、元中国大使でビジネス界きっての読書家が、
本の楽しみ方が二倍にも三倍にもなる方法を指南。
本好きを唸らせる一冊。
〈目次〉
第1章 本に代わるものはない
第2章 どんな本を読めばいいのか
第3章 頭を使う読書の効用
第4章 本を読まない日はない
第5章 読書の真価は生き方に表れる
第6章 本の底力
丹羽宇一郎
公益社団法人日本中国友好協会会長。一九三九年愛知県生まれ。元・中華人民共和国駐箚特命全権大使。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事(株)に入社。九八年に社長に就任すると、翌九九年には約四〇〇〇億円の不良債権を一括処理しながらも、翌年度の決算で同社の史上最高益を計上し、世間を瞠目させた。二〇〇四年会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任ののち、一〇年に民間出身では初の駐中国大使に就任。現在、早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉理事。