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まあ、簡単にいうと、みんなに愛されることですね――
これはある外国の経営者が、ビジネスパーソンの最重要責務とは何かと尋ね、それに松下が答えた言葉である。
このような松下が人生や仕事さらにはみずからの人間観について、とくに思いを込め力強く語った講話を、
PHP総合研究所所蔵の3000本に及ぶ講話・講演テープ速記録の中から厳選し、
その要点を纏めたのが本書である。若手社員、大学生に話したものもあり、
多くのビジネスパーソンがつねに意識しておきたい、ベーシックな事項を取りそろえ、仕上げることを心がけた。
◎人事を尽くして天命に従う ◎咲く花はみな違う ◎事なかれ主義では発展しない ◎感謝と怖さを知らなくてはいけない
◎人間の値うち ◎若さは尊さである ◎あなたの「仕事」は死んでいないか
◎説得力を高める努力をしているか ◎「社会人」の意味を理解しているか、
ほか計41項目に、松下が、人間・人生・仕事に託した想いが浮かび上がる。
松下幸之助
パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者、PHP研究所創設者。
明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電燈(株)に勤務。大正7(1918)年、 23歳で松下電気器具製作所(昭和10年に松下電器産業に改称)を創業。昭和21(1946)年に、「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄 によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。
昭和54(1979)年には、財団法人松下政経塾を設立。平成元(1989)年に94歳で没。