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大江健三郎から吉本ばななまで、名著・話題作に迫った“文学を気軽に聴く”エッセー。10作品の一番面白い部分をディスクジョッキー風に紹介。
当代随一の本読み上手が、“小説など読んでるヒマはない、超多忙な企業人たちのために、名作の楽しみ方・味わい方を指南する。取り上げるのは、大江健三郎から吉本ばななまで10作品。大手メーカーの社員研修で文学の講義を長年担当した著者が、その成果をまとめた苦心の作だが、読書に不慣れなビジネスマンたちに追求されて明かす、小説家阿刀田高のナマの声が読みどころである。
目次
第1章 芥川龍之介『羅生門』『薮の中』
第2章 柴田翔『中国人の恋人』
第3章 遠藤周作『深い河』
第4章 阿刀田高『新約聖書を知っていますか』
第5章 松本清張『ゼロの焦点』
第6章 吉本ばなな『キッチン』
第7章 大江健三郎『飼育』
第8章 安部公房『砂の女』
第9章 井上靖『楼蘭』