Detail
「月行てこましたろか」。ひとり六千万円の月旅行に出ることになったご一行様。
観光用宇宙船の中で大暴れ、着いた先の月では異星人と最初の接触を取ってしまい、国際問題に発展するが―(「農協月へ行く」)。
地殻変動で、日本を除く陸地のほとんどが海没、各国の大物政治家から領土をねだられた日本は(「日本以外全部沈没」)。ほか、「経理課長の放送」「自殺悲願」など痛烈なアイロニーとブラックな笑いに満ちた短篇七作を収録。
筒井康隆
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)「ヨッパ谷への降下」(川端康成文学賞)『わたしのグランパ』(読売文学賞)などがある。ほか、フランス・パゾリーニ賞、菊池寛賞受賞。フランス・芸術文化勲章シュバリエ章、紫綬褒章受章。