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名門の大学に通うグラス家の美しい末娘フラニーと俳優で五歳年上の兄ズーイ。
物語は登場人物たちの都会的な会話に溢れ、深い隠喩に満ちている。エゴだらけの世界に欺瞞を覚え、小さな宗教書に魂の救済を求めるフラニー。
ズーイは才気とユーモアに富む渾身の言葉で自分の殻に閉じこもる妹を救い出す。
ナイーヴで優しい魂を持ったサリンジャー文学の傑作。―村上春樹による新訳!
J.D.サリンジャー
1919‐2010。ニューヨーク市生れ。’40年に短編「若者たち」、’50年「エズメに―愛と汚れをこめて」(O・ヘンリー賞)を発表。’51年『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を刊行し、一躍脚光を浴びる。’65年6月、ニューヨーカー誌に「ハプワース16、1924」を発表以後、沈黙を守り続けた