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バンクシーの半生を描く待望の評伝、ついに邦訳。
緻密な取材が人物像を浮き彫りにする世界でも貴重なルポルタージュ。
グラフィティアーティストとしてその名を馳せ、唯一無二の存在となった神出鬼没の現代アーティストバンクシー。
新型コロナウィルス感染症の流行による未曾有の事態にも即座に対応した新作の発表など、常に世界中の注目を集め続けている。
「風船と少女」や、マスクをして火炎瓶ではなく花束を投げる男の作品、ベツレヘムでの活動、サザビーズのシュレッダー事件など、その影響はアート界にとどまらず、世界中のあらゆる層の人々に及ぶ。
アート界をひっくり返し、地球上で最も有名になりつつありながら、壁に隠れたままのバンクシーとはいったい何者なのか?
イギリスの新聞記者が緻密な取材で追った評伝である本書では、彼の軌跡をたどることで、ひとりの少年がどのように匿名のまま世界的なアーティストになっていったのか、その実像に迫っていく。
世の中の常識を軽やかにひっくり返す覆面芸術家であるバンクシーの、故郷のこと、お金のこと、協力者のことなど、今まで不明瞭であった彼の背景も見えてくる。
目次
第1章 侵入するアート
第2章 かつてブリストルで
第3章 グラフィティを読み解く
第4章 スタイルの発見
第5章 バンクシーツアーへ出版
第6章 匿名の幸せ
第7章 アーティスト兼オーガナイザー
第8章 ならず者、故郷へ帰る
第9章 チーム・バンクシーへようこそ
第10章 バンクシーをめぐるビジネス
第11章 フェイク
第12章 壁を買いたい人はいますか?
第13章 「ペスト・コントロール」は、いかにして“害虫"を駆除したのか
第14章 ボンジュール、ミスター・ブレインウォッシュ
第15章 理論なきアート