Detail
いつもと違う空気と時間の中で、感覚は柔軟に、敏感になる。
ブルターニュのマダムに教わった「熱あつはごちそう」、世界中探してもなさそうな秋田の木の公園、モナコで買って5年履かないままの靴。
心動かされたことが、確かに自分の中に残っていく。
鮮やかに映し出された旅の景色が甦る、著者初の本格エッセイ、待望の文庫化。
目次
ヴァカンスの時は
熱あつはごちそう/フランスのブルターニュの家庭料理から
盛岡で見つけた日本の物
木の公園
グリーンの小さないちじく
ヴァカンス気分の家のパン焼き
白州のトースト
虹の松原の大皿
週末を過ごす所、風の通っていく所
市場のテーブル〔ほか〕
堀井和子
1954年東京都生まれ。上智大学フランス語学科卒。料理スタイリストを経て夫の仕事の関係で三年間ニューヨーク郊外で暮らす。帰国後、写真、イラストも手がけるエッセイを多く発表し熱烈なファンも多い。