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ここ数年土をテーマにした本が多く出ております。植物、生き物、人間全てにとって大事な土。
エルメス財団編集の「Savoir&Faire 土」ようやく入荷いたしました。
切り口、目線が今回も刺激を受ける内容です。
二年前の「木」も最高でしたが、今回の「土」も最高です。 2023年10月。
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土と人、手わざが出会うところ──
私たちの身近な素材「土」に
アート・歴史・建築・民俗学などからアプローチするエルメス財団「スキル・アカデミー」の書籍化
自然素材にまつわる知識や技術の共有を目指すエルメス財団の取り組み、スキル・アカデミー。『木』(講談社選書メチエ)に続く本書は、フランスで編まれた書籍シリーズ〈Savoir &Faire〉から9本を厳選・翻訳、日本語版オリジナルコンテンツを加え、陶芸、アート、歴史、建築、工業、民俗学などさまざまな切り口から、身近な素材である「土」に迫るもの。カラー図版多数。
エルメス財団は、自然素材に焦点をあて、専門家が分野を超えて知識や技術を共有する試み、スキル・アカデミーをフランスと日本で企画・運営してきました。ここでの「スキル」はフランス語のsavoir-faire、すなわち「手わざ」のことを指しますが、それは、職人技術に代表される身体性および精神をともなう「知」と「技」だけにとどまるものでありません。木、土、金属、布、ガラス、石といった素材を取り上げるスキル・アカデミーでは、一つの素材が歴史を通じてどのように専門的かつ普遍的な「手わざ」を育んできたのか、またそれがどのような知の系譜を作り上げてきたのかを概観し、ゆっくりと時間をかけて味わいながら、専門分野を超えて将来の素材についてともに思考するためのプラットフォームとなることを目指しています。
今回刊行する『Savoir & Faire 土』は、書籍シリーズ「Savoir & Faire」(フランスのActes Sud 社より刊行)の同シリーズの一部を翻訳、 また日本の読者に向けたコンテンツを新たに加え、 一冊として編むものです。
本書では、私たちの食を支える農業における土、陶磁器といった土など、私たちに身近な接点についてはもちろん、 コンテンポラリー・アートに見るさまざまな土のあり方、果ては民俗学から幡かれる日本と土のかかわり、工業化された世界においてなくてはならないセラミック製品のことまで、土が持つ可能性の極北までが一冊でカバーされています。アーティスト・ 写真家と土の刺激的な出会いをまとめた魅力的なポートフォリオとあわせて、 土の大きな可能性の一端に触れていただければ幸いです。
■目次
日本語版に寄せて
オリヴィエ・フルニエ
土とやきもの
ユーグ・ジャケ(社会学者・歴史家、《Savoir &Faire》ディレクター)
黒い土と赤い土
赤坂憲雄(民俗学者)
�� 土と生きる
土壌の豊かさと持続可能な農業における粘土の役割
リディア&クロード・ブルギニョン(土壌微生物学分析所)
生の土の建築──その様々な起源から今日まで
ティエリ・ジョフロワ(建築家・研究者)
土と左官から見た日本の建築史
多田君枝(一般社団法人日本左官会議 事務局長)
工業用セラミック分野での主な進歩
アンヌ・ルリッシュ(セラミック研究)
<ポートフォリオ>日本典型
柴田敏雄(写真家)
�� 土とつくる
技術、欲望、分類、恐怖──土と向き合う現代日本のアート
バート・ウィンザー=タマキ(アート・視覚文化研究者)
コンテンポラリー・アートにおける土
ジル・A.ティベルギアン(哲学者・美学研究者)
ミケル・バルセロ──地形図 アトリエ訪問
ユーグ・ジャケ(同前)
土と手を合わせる
カネ利陶料
<ポートフォリオ>土と身体
�� 土と動く、土は動かす
釉薬
ジャン・ジレル(陶芸家)
西洋陶磁略史──そのいくつかの起源から18世紀末まで
クリスティーヌ・ジェルマン=ドナ(セーヴル国立陶磁器美術館)
アドリアン・デュブシェ国立磁器美術館コレクションでたどる磁器の歴史
セリーヌ・ポール(アドリアン・デュブシェ国立美術館館長)
技術と継承──海を越えて産地になるまで
三川内焼
<ポートフォリオ>記憶のかけら
小川待子(陶芸家)・高橋マナミ(写真家)
日本語版あとがき
説田礼子
写真・図版クレジット
著者・訳者略歴