Detail
「猫の世話を通じて親の苦労を知る私」「若い頃に異性にモテた記憶をいまだに引きずっている知人」「家族からの愛がほしいと涙目で訴えるおじさん」…。
身の回りのとほほな出来事や勘違いな人々に心を惑わされつつも、先人の知恵をかみしめ、今日も前向きに生きていく。
思わず笑いがこぼれる共感必至のエッセイ集。
目次
母に咲いた巨大な花―男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く
猫の仔で親の気持ちを思い知る―親の心子知らず
今も悔やまれる手編みのマフラー―好きこそ物の上手なれ
不動産に負ける現代の男性たち―女三界に家なし
税務署と身内が忍び足でやってきた―金は天下の回り物
動物たちも縁があってやってくる―袖すり合うも他生の縁
天国のチビが結んだ不思議な縁―楽あれば苦あり
脳は私を甘やかし、体は警告する―腹八分に医者いらず
鬼姑にならない自信はなし―小姑は鬼千匹
“恐怖の二割”に当たったら―蟻も軍勢〔ほか〕
群ようこ
昭和29(1954)年東京生まれ。
日本大学芸術学部卒業後、広告代理店、編集プロダクション、本の雑誌社勤務を経て独立。