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本を読むのはやっぱり楽しい。
梶井基次郎を読むたびに思い出す愛猫のこと、『もめん随筆』を薦めてくれた中学校の先生のこと、花札を教えてくれた父のことなどなど、様々な思いを軽快な口調で語りながら、坂口安吾、川端康成から梶山季之まで、日日の暮らしの中で親しんだ24冊の本を紹介。
極私的エッセイスト・群ようこによる、生活雑感エッセイ風ブック・ガイド。読書のお供の最適。
目次
幸田文「父・こんなこと」
梶井基次郎「愛撫」
梶山孝之「色魔」
金子ふみ子「何が私をこうさせたか」
坂口安吾「堕落論」
山川方夫「街のなかの二人」
久生十蘭「キャラコさん」
川端康成「山の音」
森田たま「もめん随筆」
田中英光「オリンポスの果実」
「寺田寅彦随筆集」
谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」
尾崎翠「第七官界彷徨」
横光利一「火」
杉本鉞子/大岩美代訳「武士の娘」
永井荷風「〓東綺譚」
矢田津世子「茶粥の記」
志賀直哉「網走まで」
田村俊子「女作者」
佐藤春夫「美しい町」
中勘助「銀の匙」
「三島由紀夫レター教室」
野溝七生子「緑年」
林芙美子「放浪記」