Detail
本の読みかた、映画の見かた、食べかた、そしてアタマとカラダを取り戻すための旅……魅力あふれるライフスタイルを追求した一冊。
昔も今もこれからも私たちは片岡義男に首ったけなんだ。およそ40年の時を経て、待望の初期エッセイ集がオリジナル・デザインのまま復活。
●町からはじめて
東京はぐれ鳥/町の生活のなかに「個性」って、あるだろうか/ぼくの食料品体験/ぼくと本とのつきあい方/少年たちはたしかに映画を観た/西部劇のヒーローたち/バッファロー・ビルとワイルド・ウエスト・ショー/密造酒に月の明かりが照り映えて/ブギはトータルなのだ
●旅へ
南の島で/ウエスト・コーストとの触れあい/アメリカの都市で/ソーダ・ファウンテンの片隅で/アタマがカラダを取り返すとき/旅先の小さな町で二人はリンゴを食べた
●南海の楽園より
あとがき
【著者紹介】
1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリーマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第二回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか、『歌謡曲が聴こえる』『短編を七つ、書いた順』『ミッキーは谷中で六時三十分』『私は写真機』『翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり』(共著)など多数ある。