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正しい意見を言ったからといって、人は聞いてくれるわけじゃない。
大切なのは、「その言葉が聞き手に届いて、そこから何かが始まる」こと。
そんな大人の対話法と思考を伝授。精神年齢の算出法から、敬意の受け取り方、呪いのコミュニケーションの避け方まで、話を複雑にし、「ねじれ」を活かす効用を伝える名著。
目次
第1章 はじめて大人になる人へ(教養喪失と江口寿史現象;ヴァーチャル爺のすすめ ほか)
第2章 大人の思考法(「自分らしく」あるのは当然か;後悔、後に立たず ほか)
第3章 大人の作法(話を複雑にすることの効用;呪いのコミュニケーション ほか)
第4章 大人の常識(諸行無常の高度情報化社会;無事なのに国家有事 ほか)
内田樹
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。
現在神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。
フランス現代思想と武道に精通した独自の視点が注目を集める。