Detail
「富士の樹海だってバナナがなっていれば生き延びていける」と豪語できる逞しさ。自分の家まで送ってくれた男はもれなく部屋に上げてしまう律儀さ(?)。家で待つ愛する人に「いっそのこといなくなっていてくれないか」と思ってしまう残酷さ。現世ではどうあがいても「依存女」になれない女性たちの複雑で奇怪で、だからこそ愛すべき生き方を語りつくした、直木賞作家・角田光代の初の対談集。お相手は魚喃キリコ、栗田有起、石田千、長島有里枝の方々。角田光代のランチ写真日記、女同士で行きたい居酒屋情報も収録。
まえがき
第1章 魚喃キリコ
うちらのモロさとか弱さを感じることのできない男のなんとバカげたことよ
第2章 栗田有起
「私は自分を恋愛でいっぱいにしたいんだわ」というのがわかっちゃうとダメなんです
コラム 「中央線」ランチ写真日記
第3章 石田千
刑事じゃないけど、吐いたら、楽になるんですよ
第4章 長島有里枝
結婚なんか、中学の先生が朝練に出なきゃダメだっていう理由ぐらい大したことでもない
あとがき