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『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』まで。村上春樹の小説は、手軽でおいしい料理の宝庫。村上春樹ワールドから35品を厳選、レシピ化。
目次
第1章 スパゲティー(羊男の登場にとまどいながら、鼠の父親の別荘で作る―たらことバターのスパゲティー;五反田君からの連絡を待ちながら、自宅で作る―ハムのスパゲティーとモツァレラのサラダ ほか)
第2章 サンドウィッチ(「馬鹿みたい」とユキにあきれられながらも、電話で昼食の献立を喋る―レタスとスモーク・サーモンのサンドウィッチ;生物学者の孫娘が作ってくれた五、六皿ぶんはある―キュウリとハムとチーズのサンドウィッチ ほか)
第3章 メインディッシュ(緑がワタナベを初めて招いた小林書店の台所で―小林緑のおばんざい;茗荷谷のアパートで、緑がワタナベに作る―天ぷらと青豆のご飯 ほか)
第4章 ジェイズ・バー、あるいは酒の肴(ジェイズ・バー。フローベルを読みながら鼠の隣で食べる―酢漬けの鯵;ジェイズ・バー。グレープフルーツのような巨乳の女がやってきた暑い夜に―コーンビーフのサンドウィッチ ほか)
第5章 デザート(鼠の家、五月のやわらかな日ざしに不釣り合いな食べ物―ホット・ケーキのコカ・コーラがけ;鼠の父親の別荘で、午後三時に食べるデザート―ヘイゼルナッツ・アイスクリームのコアントロがけ)
岡本一南
作家。1964年東京生まれ。2001年『村上レシピ』を発表。
37歳で合氣道を始め、40歳にしてポエトリー・リーディングとシー・カヤックに目醒める。