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遺骨の入ったケースを胸に、それぞれに事情を抱える橘裕也と戸村サヤカ、勝田慎二の三人は、ヒマラヤ未踏峰に挑んでいた。
彼らをこの挑戦に導いたのは登山家として世界に名を馳せ、その後北八ヶ岳の山小屋主人になった“パウロさん”だった。
祈りの峰と名づけた無垢の頂きに、はたして彼らは何を見るのか?圧巻の高所世界に人間の再生を描く、著者渾身の長編山岳小説。
笹本稜平
1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務後、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。
2001年、『時の渚』で第十八回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。
04年、『太平洋の薔薇』で第六回大籔春彦賞を受賞。ミステリや冒険謀略小説の他、近年は警察小説、山岳小説の名手として存在感を示している。