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春が来れば花が咲き虫が集う―当たり前?でもどうやって彼らは春を知るのでしょう?
鳥も植物も虫も、生き物たちは皆それぞれの方法で三寒四温を積算し、季節を計っています。
そして植物は毎年ほぼ同じ高さに花をつけ、虫は時期を合わせて目を覚まし、それを見つけます。
自然界の不思議には驚くばかりです。
日本を代表する動物行動学者による、発見に充ちたエッセイ集。
目次
春を探しに
赤の女王
動物行動学としてのファッション
ボディーガードを呼ぶ植物
カタクリとギフチョウ
ホタル
夏のコオロギ
植物と虫の闘い
八月のモンゴルにて
シャワー〔ほか〕
日高敏隆
1930(昭和5)年、東京生れ。東京大学理学部動物学科卒業。
東京農工大学、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、総合地球環境学研究所所長。
2001(平成13)年『春の数えかた』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞