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ポリー伯母さんに塀塗りを言いつけられたわんぱく小僧のトム・ソーヤー。
転んでもタダでは起きぬ彼のこと、いかにも意味ありげに塀を塗ってみせれば皆がぼくにもやらせてとやってきて、林檎も凧もせしめてしまう。
ある夜親友のハックと墓場に忍び込んだら…殺人事件を目撃!さて彼らは―。
時に社会に皮肉な視線を投げかけつつ、少年時代をいきいきと描く名作を名翻訳家が新訳。
トウェイン,マーク
1835‐1910。アメリカのミズーリ州に生れ、ミシシッピー河畔で少年期を送る。
『ミシシッピ河上の生活』『王子と乞食』『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリイ・フィンの冒険』等を発表し、19世紀のアメリカを代表する文学者となる。その自由奔放かつ正確な文章は後の作家に多大な影響を与えた
柴田元幸
1954年、東京生れ。東京大学教授。アメリカ文学専攻。
『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞を受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞