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食べ物を作るという仕事は、神様の仕事に近いものかもしれない…。
現代人が失った豊かさを、いまだに秘めている沖縄。
その食の伝統を支える人びと、新しい「沖縄産」に取り組む篤農家、南国ならではの味覚の数々。
沖縄に移住した作家と、南方写真師が十年の歳月をかけて訪ね歩いた食の現場・三十五景。写真多数。
匂い立つ豆腐
グルクンの大変身
滴る透明な液体
共に食べる
シシマチの一日
ビールは風土
久高島のイラブー
御殿山のそば
黒糖の深い味
最も贅沢な果物〔ほか〕
池澤夏樹
1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。75年より3年間ギリシャに滞在。
87年、「スティル・ライフ」で、中央公論新人賞、第98回芥川賞を受賞。
93年、『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞を受賞。
2000年、『花を運ぶ妹』で毎日出版文化賞を受賞。2001年、『すばらしい新世界』で芸術選奨