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長く森林官として山に暮らした著者にして遭遇しえた、不思議な話の数々。
郷愁の世界へいざなう、瑞々しい記録文学、一級の文学。
飛騨の山やま月淡く、灯りにむせぶ湯の煙―。山奥の世界はあくまで懐かしく、そこに棲むひとたちはまた哀しくもあたたかい。
森林官の見た、湯小屋のおやじ、山窩の娘、雪和郎…たちの物語。
目次
猿の酒
山の私刑
雪和郎
尾瀬の旅人
白馬岳の女
樹海の棲息者
花嫁盗み
山窩の娘
山の和尚さん
峠の湯
群れ鼠
飛騨の山小屋
密林の父
深山の湯女
白骨池物語
草原の湯
雪の湯町
加藤博二
森林官。著書に、『深山の棲息者たち』(1937年1月、日本公論社)、『密林の怪女』(1940年7月、同)がある