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会社をよくするのに必要なのは、「スキル」よりも「センス」を磨くことである。
会計技術であれ英語力であれ、単なるスキルをアップさせても「経営」はよくならない。
「よい会社」には相幹の戦略に骨太な論理=ストーリーがあり、そこにこそ「経営センス」が光るのだ―。
本格的な経営書として異例のベストセラーとなった『ストーリーとしての競争戦略』の著者が縦横に語り尽くす「経営の骨法」。
目次
第1章 「経営者」の論理(スキルだけでは経営できない;「良し悪し」よりも「好き嫌い」;ハンズオン―優れたリーダーか自らやる;ハンズオフ―優れたリーダーは何をしない」か;自由意志の原則)
第2章 「戦略」の論理(経営はすべて特殊解;イノベーションは「進歩」ではない;非連続の中の連続;森を見て木を見ず;攻撃は最大の防御―極私的な事例で考える)
第3章 「グローバル化」の論理(「過剰英語」への過剰対応;「多様性」の罠;グローバル化の本質は非連続生の経営;MBAプログラムで学ぶ意義)
第4章 「日本」の論理(複雑だが、不確実ではない;土を見て木を見ず;「専業」の国、日本;事業ねの金融;ロンドン・オリンピックの成績を戦略論にこじつけて考える)
第5章 「よい会社」の論理(カネと名誉と力と女;ラーメンを食べたことのない人による人気ラーメン店ランキング;「よい会社ランキング」のよい尺度ランキング;「働きがいのある会社」と「戦略が優れた会社」が重なる理由;燃える草食系)
第6章 「思考」の論理(「抽象」と「具体」の往復運動;情報と注意のトレードオフ;面白がる力)
楠木建
1964(昭和39)年東京都に生まれ、幼少期を南アフリカで過ごす。
一橋大学大学院国際企業戦略研究家(ICS)教授。
一橋大学商学部卒、同大学院商学研究科博士課程修了。専門は競争戦略とイノベーション