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人間への絶望と愛情、そしてとびきりのユーモアと皮肉。世界中の読者に愛された、戦後アメリカを代表する作家、ヴォネガット。その遺作となった当エッセイで軽妙に綴られる現代社会批判は、まるで没後十年を経た現在を予見していたかのような鋭さと切実さに満ちている。この世界に生きるわれわれに託された最後の希望の書。
目次
わたしは末っ子だった
「トゥワープ」という言葉をご存じだろうか
小説を書くときの注意
ここで、ちょっとしたお知らせを
さあ、そろそろ楽しい話をしよう
わたしは「ラッダイト」と呼ばれてきた
二〇〇四年十一月十一日で、八十二歳になった
人間主義者とはどういう人を指すかご存じだろうか?
何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにせよ
イプシランティの懐古的な女性
さて、いい知らせがいくつかと、悪い知らせがいくつか
わたしはかつて、自動車販売会社の社長だった