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食べることは、人生の楽しみの一つ。ところが、医学データが基準とする数値は、やせているほうが健康と考える傾向にある。その結果、粗食に偏り、脂肪や糖分を遠ざける。だが、実は、肉の良質なたんぱく質は活力を高め、糖分は脳のエネルギー源、コレステロールは病気になりにくい体をつくる。「食」を通して、医学博士が説く革命的医療エッセイ―「医学」の常識は「体」の非常識。
目次
第1章 「健康によさそう」は若死にの始まり―粗食より肉食が長寿食
第2章 「小太りが長生き」これだけの証拠―メタボリックシンドロームを疑おう
第3章 あなたは本当に血液ドロドロか―コレステロールは低すぎても体が老いる
第4章 コーヒーに砂糖を「入れる」長寿法―甘いものを減らすとボケてくる
第5章 「がん予防食」で命を縮める人たち―がん物質の多すぎる誤解
第6章 我慢をやめれば「元気寿命」が長くなる―食べる楽しみを取り戻そう
高田明和
1935(昭和10)年、静岡県生れ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。医学博士。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任し、2001(平成13)年、浜松医科大学名誉教授。アジアパシフィック血栓止血学会会長。専門は大脳生理学、血液生理学。