Detail
どん底に落ちて丸裸になって初めて、成功の扉は開かれた―。
平牧三元豚・平牧金華豚をはじめ、日本初の完全無添加ハム・ソーセージの開発、生産と流通の一体化によるコストダウン、さらに銀座、日本橋、東京ミッドタウンなど行列のできるレストランの展開まで、地方発のビジネス・モデルをこの1冊に凝縮。
目次
第1章 日本一の豚をつくる!(食文化の変遷とともに生きてきた;「日本一美味しい豚肉」を追求して ほか)
第2章 すべてはたった二頭から始まった(戦争は惨めさしか生まない;農業を継ぐことへの葛藤 ほか)
第3章 常識を超えれば道は開ける―流通獲得への闘い(「師」と仰いだ鶴岡生協の佐藤さん;豚はいるのに、豚肉がつくれない ほか)
第4章 故郷への報恩の思い(「酒田に恩返しを」で今日までやってきた;地元の人間が地元で働ける喜びを ほか)
新田嘉一
1933年山形県平田町(現・酒田市)生まれ。山形県立庄内農業高等学校を卒業後、養豚を始める。
1967年に平田牧場を設立し、無添加ハム・ソーセージなどの食肉加工品の製造販売を開始。
70年代に「平牧三元豚」を開発し、豚肉のトップブランドに育て上げた。一方で酒田商工会議所会頭などを歴任し、地域経済の発展や対岸貿易推進に貢献。
99年に会長に就任。現在は同社会長のほか、東方水上シルクロード貿易推進協議会会長、東北公益文科大学の理事長なども務めている。